湯浅雅子プロフィール


1986年、英国リーズ大学英文学部ワークショプシアター修士課程でHe Died at His Peak (邦題 戯曲『花のさかりに死んだあの人』作・清水邦夫)を初めて自身の翻訳・演出で英語上演。
同大学博士課程(1986~90年)では「別役実の演劇」の研究の一環として、Kangaroo 『カンガルー』、I am the Father of the Genius Idiot Bakabon 『天才バカボンのパパなのだ』、A Corpse with Feet 『足のある死体』、Two Knights Travelling around the Country 『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』など4戯曲を英語上演する。
1990年~1999年、英国リーズ大学東アジア学部教員。
博士号取得後には英国笹川基金の助成を受けて岩松了、岸田國士等の作品を含む<日本戯曲の3年連続英語上演>を行なう。
1997年にNew Cherry Leaves (『葉桜』作・岸田國士)をワークショプシアターの日本人修士生の公演に乞われて再演出する。同年11月、NYのジャパン・ソサエティの「世界の中での日本演劇」に於けるシンポジウムでこの公演について語る。
2004年に近松の作品を戯曲として世界演劇のレパートリーに紹介することを目的とする<近松プロジェクト-近松世話物三作の英語上演>を始める。プロジェクトでは翻案・翻訳・演出を行なう。
第一回公演(2004)作品は英国リーズ大学英文学部ワークショプシアターでのWoman‐Killer in Oil Hell 『女殺油地獄』、 第二回公演(2006)作品はTsuzumi-Drumbeats over the Horikawa「堀川波鼓」。第二回公演から英国ハル大学音楽・演劇学部の支援を受けハル大学近松シアターカンパニーとして活動する。2006年春の日本ツアーでは大阪市、大阪市立大学、早稲田大学演劇博物館の支援を受ける。
近松プロジェクトはイギリスではリーズ大学、ハル大学、グレートブリテン・ササカワ基金、大和日英基金の支援、助成を受けている。
翻訳した戯曲A Corpse with Feet はBBC Radio 3(1991)とロイヤル・シェークスピア劇団・フリンジ(1993)、I am the Father of the Genius Idiot Bakabonはアプフロント・シアターカンパニー(1993)、Futon and Daruma(『蒲団と達磨』作・岩松了)はウェーヴ・シアターカンパニー(1994)、Festival for the Fish (『魚の祭』作・柳美里)はイェローアース・シアターカンパニー(2001)等が放送、上演、リーディングなどに用いる。
近松以外の翻訳戯曲はリーズ大学アルムナス出版、ハワイ大学出版、日本劇作家協会などから出版されている。

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